北アルプス 鹿島槍ヶ岳 2,889/1m  爺ヶ岳 2,669.8m

砂防堰堤の躯体に造られたトンネル  赤岩尾根の登山道につけられているステップ 
   
 高千穂平付近から稜線を見上げる  左から布引岳、鹿島槍ヶ岳(本峰)、北峰
   
 キレット小屋 北峰から本峰を振り返る
   
 鹿島槍ヶ岳東尾根  冷池山荘まで戻りBEER
   
23日爺ヶ岳に向かう途中、東側の雲海   鹿島槍ヶ岳に朝日が当たる
   
 爺ヶ岳から観た剱岳・・・あっちに行けば良かったか? 写真撮影のグループ
   
 雲海  種池小屋に影爺さんが写り込む
   
雲海   下山中 高千穂平から、また真っ白な時期に来たいものだ
   



山行日     平成25922日〜23
参加者     LTQ(単独)
行き先      北アルプス 鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳 
天候      22日 晴後曇り(ガス)  23日 晴れ後曇り(ガス)・・・両日とも寒気の影響で陽が高くなるとガスが湧いた

目的      赤岩尾根調べ
装備      夏山営業小屋1泊装備
登はん用具 なし
ナビ用品   GPS・1/25.000地形図
防寒具    薄手ダウンその他はカッパで代用
その他    通常装備・嗜好品類
飲み物    22日登山口で ポカリスエット500ml×1・水500ml×1 23日出発時冷池山荘で 水約750ml
食料品    お握り3調理パン3個、菓子類
残量     

コースタイム  事柄     備考
9
22日(日)

0430分 大谷原発 (1,050m)
0515分 堰堤のトンネル(1,380m)
0646分 高千穂平(2,049m)
0805分 冷乗越(2,440m)
0815分 冷池山荘(2,415m)着  休憩、宿泊受付
08時47分
 冷池山荘発
0933分 布引岳(2,683m)
1010分 鹿島槍ヶ岳(2,889.1m)
1045分 鹿島槍ヶ岳北峰(2,842m)
1059分 鹿島槍ヶ岳北峰
1235分 冷池山荘(2,415m)着
2030分 就寝・・・・夕食発雷あり

923日(月・祝)
0513分 冷池山荘発
06時05分  爺ヶ岳中峰着(2,669.8m)
0623分 爺ヶ岳南峰着(2,665m)
0703分 冷乗越(2,440m)
0729分 高千穂平(2,049m)
0820分 堰堤のトンネル(1,380m)
0902分 大谷原着 (1,050m)

栂池高原から白馬、唐松を縦走して下山してくる、秋ちゃん、徳ちゃん、アネちゃんを八方のゴンドラ駅でピックアップして
栂池まで送り一緒に昼飯喰って、道の駅小谷で其々帰途についた。

概要
残雪期の鹿島槍ヶ岳への登り、降りのルートで使われる赤岩尾根。
柏原新道に比べると、急だの悪いだのあまり、良い話を聞かないので下見しておくことに。



記録
9月22日(日)
4時少し前に大谷原に着いた。支度をしてヘッデンを点けて4時30分に大谷原の駐車場を出る。真っ暗な林道をトボトボと歩く。気温もあまり下がっていないので、汗がにじむ。時折、脇に曲がる路もあるが、看板が掲示されているので迷うこともなかろう。

砂防堰堤の躯体の中を通るトンネルをくぐり、西俣沢出合。ここから、登山道らしくなる。
急登と書かれていたが、そんな感じも無い。ヘッデンを片づけて先ずは高千穂平を目指す。樹林帯を黙々と登り続ける。
この登山道は、上手くジグを切って脚への負担を少なく効率的に短時間に標高を稼ぐ。
また、細かくジグを切っているので登山道の排水(水切工)がうまく機能しているものと推測できる。

高千穂平に近付くと北側に鹿島槍の東尾根が望める。良い眺めである。少し紅葉も始まってきた。
寒気が近付いているので、午後気温が上がるとガスが湧きやすい条件であるもののまだ、澄んだ秋の空である。

高千穂平について、握り飯を頬張る。ここまで、1時間あたり標高で450mペースで登っているが、とても歩きやすい登山道である。
高千穂平で食事休憩で少しユックリした。ここから冷乗越までも、ほぼ同じペースで標高を稼ぐ。
冷乗越に出ると、剱岳が正面にド〜ンと現れる。予定よりかなり早く、冷池山荘に到着。

冷池山荘で宿泊の受付をする。前日予約の電話で確認したら混雑は大したことないとのことだったけれど、受付時は布団1枚に2名位の感じとのことでありゃま〜何でじゃろ?

まあ、それは仕方ないこととして、余計な荷物を山荘にデポして鹿島槍ヶ岳へ。スタコラ歩いて鹿島槍ヶ岳。少し休んで急なガレた斜面を降って登り返して鹿島槍の北峰。南東に降る東尾根を俯瞰する。ナルホドなるほど・・・・遠く白馬方面を観ると杓子岳までは見えるけれど、白馬岳は靄で判然としない。本峰へ戻るが、上からパラパラ小石を落とす連中が降って来る。ラク位言えよ・・・・・
バカ野郎文句言ってやろうと思うが、すれ違いざまに、満面の笑みで、コンニチハ〜
判っていないんだなぁ〜と怒る気力も失せた。そもそも、少し急なザレた岩っぽいところでWポールで降りてくるだけで十分にアヤシイ
明らかに脚力不足をポールで補っている。Wポールで歩くと特に降りは足の運びは相当に乱暴でも歩けてしまう。
極端なことを言えば、地下足袋で歩くと乱暴な足捌きでは足先を痛めるから、丁寧にヒタヒタ音を立てずに石を蹴らない様に歩くが堅牢な登山靴にW
ポールだと、ドンドンと音を立てながら、小石を蹴散らしながらでも、何の問題もなく歩けてしまう。

鹿島槍ヶ岳本峰まで戻ると、東側から湧くガスでキレット小屋も見え隠れしはじめる。西側の剱岳方面はまだクリアに望める。
後は小屋目がけて降る。トントン降る。

小屋に着いたら生ビールとコンビニで買ったタマゴサンドで喉と腹を満たす。
メールを送ろうと試みるがなかなか上手くいかない。ボクはAuでメールでも苦労しているが、隣ではdocomoユーザーは電話で会話している。
やはり、ヤマではdocomoが圧倒的に強い。この瞬間がケータイ換える時は次はdocomoだなと思う瞬間だ。

寒くなってきたので、小屋に入る。ボクの場所は部屋の隅っこでザック置きの棚の下で少し狭いかわりに、布団1枚があてがわれた。
ラッキーだよ。てんで2階のテラスでチビチビ飲む。

お隣さんは、富山からのおっちゃん2名。そのうち1名は先頃ヤマでケツを強打して尻尾(尾てい骨)を痛めたとのことで
このおっちゃんに敷布団を譲り、畳の上にゴロンで掛け布団をかけて寝た。
畳でゴロンは自宅で何時ものことなので何の苦もない。少しウトウトして晩飯。

夕食後は早々に寝てしまう。寝不足気味だが、悪魔の呻きか猛獣ショーの様な恐ろしい、いびきの大合唱・・・・
怖いよう・・・・


9月23日(月)
それでも、真夜中には概ね収まり爆睡。しか〜し3時頃から早出の連中がモソモソ始める。ワシは寝る前にヒマだったから、パッキングしておいたの
で朝メシを食べれば直ぐに出られるが、案外、早出弁当の人が多い様だ。
気がついたら隣の富山のおっちゃん2名も既に出発

朝飯を食べてサッサと出発。爺ヶ岳の北峰は山頂への道はなくトラバースルート。今朝も剱岳が美しい。
どんどん進んで爺ヶ岳中峰(三角点)振り返ると鹿島槍ヶ岳が朝日に映えて美しい。冷池山荘も遠くになった。代わりに種池山荘が足元に。
どうせだから、隣にある南峰まで足を伸ばす。
南峰から西を眺めると、朝日が爺ヶ岳の影を映し出して影爺さん。
東側の大町、白馬町方面は一面の雲海・・・・キレイだねぇ

そんじゃ〜下山にかかります。
冷池山荘方面から南下の登山者の列が連なり、すれ違いで案外待つ。
どんどこ下って、冷乗越。先ずは高千穂平へ。登りの時間から逆算すると30分〜40分位で着くだろう。

高千穂平の少し上からガス帯に入る。高千穂平で下山の方2名と少しお話して降る。団体さんを何パーティーかパスさせて頂いて1時間弱でトンネル
の堰堤。そこから40分位で大谷原の駐車場

着替えてノンビリしてから、昔の思い出のあるスキー場周辺を眺めて八方尾根ゴンドラリフトの駅に向かい3人組をピックアップして栂池高原の栂の湯で風呂に入り、スキー場の草刈りのおじさん一押しのふるさと http://www8.shinmai.co.jp/soba/sobaten/data/180.php
でジンギスカンと蕎麦を食べたがこれが、ナカナカ旨かった。その後、道の駅小谷に寄って帰途についた。








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